俺のもの



「鉄〜〜!」


遠くから手を振りながら走ってくる子。
・・・だ。

「おいおい・・走るとまた転ぶぞ?」

加賀のところまで走ってくると呼吸をととのえながら
「だいじょーぶだもんっ!」
そういってにこっと笑う。

は加賀鉄男の彼女だ。
成績優秀で、容姿もすごくかわいらしい。
10人の男にこの子かわいい?っていったら絶対全員かわいい・と答えるぐらい。
運動神経もめちゃくちゃいい。
なにせ新体操部所属だ。

・・・ただ一番加賀を困らせているのは
ものすごく天然なのだ。
その容姿からか、かなり男から声をかけられる。
・・・加賀がいなければ絶対についていったであろう・・・。
走れば8割の確率で転ぶ。
なぜだか体育の授業などではほとんど転ばない。
まあそれはいいとして、はだれがみてもあぶなっかしい存在なのだ。



「鉄〜、今日何処いくの?」
「お前が決めろ。俺様にそんな面倒なこと考えさす気か?」
「えっ・・じゃぁ・・う〜〜〜・・・・・ん・・・・・・・・・・・・?」


ちょっと沈黙。

「・・・決まったか?」
口を開いたのは加賀。
「うんっとねぇ・・こーえんがいいっ!」

・・・・・・は?
こーえんって公園か?
あのガキンチョがいっぱいいる?
俺たちいくつだ?
もう17だぞ?

「・・・鉄〜〜??公園だめ?」
「だめっつぅか・・・」
「じゃあ決まりっ!!」
真魚がそういうと加賀がバサっとセンスを広げて言った。
「そのかわりすべり台乗りたいとか言ってもダメだぞ。」
「えぇ〜〜!」

えぇ〜〜!ってお前・・その歳で乗る気かよ・・。
しかもスカートだってのわかってんのか?

「じゃあシーソーならいい??」
「却下」
「鉄のいじわる〜〜!!」

シーソーもブランコも滑り台もかわらねぇよ。
こいつみてるとなんかすっげぇ疲れる・・・。
それでも・・可愛いって思っちまうんだよなァ・・・。




―――――――――――・・・・・・・・・


「公園久しぶりだ――vvv」

公園には満開のさくら。
お昼どきなためかだれもいない。
公園で遊ぶ子供達の姿がなかった。

、俺なんか飲みもん買ってくるから。」
「鉄が買ってくれるの!?珍しい――!」
「・・・いらねぇのか?」
「いるいる!!コーラーのみたい!」
「じゃあ、あそこのベンチ座ってちょっと待ってろ。」
「うん!」


加賀がいなくなって約3分。

「・・鉄遅いな〜〜・・何処までかいにいったんだろぉ?」

たかが3分で遅いとかいうのも、やっぱり寂しい気持ちからなのだろうか。
はそれだけ加賀が好きなのだ。


「ねぇ、きみ一人?」

知らない男の声。

「ふぇ?えと・・」
「ねぇ俺と遊びに行かない?」
「遊びに・・ですか?」
「そう、俺一人だからさびしいんだよねぇ〜」

・・・どうしよう?
この人に寂しい思いさせるわけにもいかないけど鉄そろそろ戻ってくるよね・・。
う〜〜〜ん・・・。


「ね、行こうよ。」

ぐいっと手を引っ張られる。

「きゃっ・・」

すごい力・・痛い・・・!
この人・・怖い・・!!

「イヤ・・離してっ・・!!」
「なんでぇ?いいじゃん別に・・。どうせ暇なんだろ?」

「暇じゃねぇよ」
・・よく知ってる人の声。 鉄・・!!

「俺の女に手ぇださないでくれねぇか?」

加賀が一睨みすると男はおずおずと退散した。

「て、鉄〜〜〜・・・」
ポロポロとでてくる涙。
なんど手でふいてもとまらない。

すると温かいものに包まれた。

「・・・は・・俺のもんだから・・・絶対誰にもわたさねーから・・」


そして優しいキス。

初めてのキスじゃないけれど、にとっては今までで一番嬉しいキスだった。


「・・・・これからも・・一緒にいてくれる?」



「たりめーだろ、バカ。」






End







書きならぬ反省文



みつる「加賀ファンの方怒らないで!」
鉄男「・・怒るなっていうほうが無理だろ。」
みつる「そういうこと言う?一応謝ってるんだよ?(待て」
鉄男「・・・あのな、気持ちがねぇんだよ!;」
みつる「か、加賀にいわれたくないもんねー!!」
鉄男「だいたい俺がこんなこと言うと思ってんの?」
みつる「思ってません。(きぱっ」
鉄男「ならもっとましなの書け――――!!!!!!」
みつる「痛い!!痛い!!、いくらなんでもトロフィーなげないでよぉ!!;;」
鉄男「あぁ?俺に指図すんのか?」
みつる「・・しません(泣」














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